2010年10月21日(木)「しんぶん赤旗」

名古屋市議会リコール署名

11万人分 受任者空白

審査延長へ


 名古屋市の河村たかし市長が主導する市議会解散請求(リコール)運動で、市選挙管理委員会に提出された46万5594人分の署名のうち約11万4000人分で、署名集めを担当した「受任者」欄が空白になっていることが20日、分かりました。市選管は、24日までの審査期間を1カ月程度延長し、署名した人に質問用紙を郵送するなどして、署名が有効かどうか調査する方針です。21日の会議で正式に決定します。

 調査結果によっては、署名が解散の是非を問う住民投票に必要な法定数(36万5795人)を下回る可能性もあります。

 署名は、選管に登録した受任者が記名した署名簿に、有権者が対面で自署するルールになっています。請求代表者が集めた署名は「受任者」欄が空白でも有効ですが、10人しかいない請求代表者が全体の約4分の1に相当する署名を集めるのは考えにくく、「署名簿が回覧板と一緒に回ってきた」「受任者名が記載されていない署名簿が喫茶店に置かれていた」など、違法な署名集めに関する情報も殺到していることから、市選管は再確認が必要と判断しました。

 審査期間が1カ月程度延長されると、署名簿の縦覧と異議申し立て期間を経て、有効署名数が確定するのは12月中旬にずれ込む見込み。有効署名が法定数に達し、解散の是非を問う住民投票で賛成が過半数になれば即日解散し、40日以内に出直し選挙が行われますが、河村市長がもくろむ愛知県知事選挙(来年2月6日投開票)と市議選・市長選の「トリプル選」は困難になります。





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