2010年8月21日(土)「しんぶん赤旗」

中小製造の景況悪化

7月売上指数下振れ

自動車関連は大幅減


 中小製造業の景況感が急速に悪化しています。

 日本政策金融公庫の全国小企業月次動向調査・7月実績によると、従業員20人未満の製造業で売上高が前年同月比で「増加」した企業割合から「減少」した企業割合を差し引いた売上DIは、マイナス15・9と前月より11・1ポイント悪化しました。同指数は、4月に1・5と今年最高の値を示した後、5月にはマイナス14・2に下振れしました。6月にはマイナス4・8と上向いたものの、7月に再び大きく低下しました。8月もマイナス14・3と低水準にとどまる見通しです。

 また、同公庫が首都と中京、近畿の三大都市圏の貸出先中小企業を対象に実施する中小企業景況調査・7月調査でも、前月比でみた売上DIはマイナス0・9からマイナス7・9へと3カ月ぶりにマイナス幅が拡大しました。

 製造業を主体にした自動車関連産業がマイナス14・7と前月比12・6ポイントの大幅なマイナスになったことが響きました。

 残業時間が前月比で「増加している」企業割合から「短縮化」している企業割合を差し引いた残業時間DIもマイナス20・3と前月より8・7ポイント減でマイナス幅が拡大。輸送機械器具製造業で就業時間を「短縮化」した企業が増えているとしています。





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