2008年8月26日(火)「しんぶん赤旗」

燃油高 施設園芸農家など

直接補てんが必要

田村氏ら 九州農政局に要望


 日本共産党の田村貴昭衆院比例九州・沖縄ブロック予定候補と九州各県の衆院比例予定候補、地方議員ら二十人は二十五日、ハウス農家など「施設園芸農家への燃油価高騰に対する直接補てんを求める要望書」を太田誠一農林水産大臣、同省九州農政局長に対し提出しました。これは、この間の党の農業シンポや現地調査に基づく農家の切実な声を政府に届けたものです。


 応対した九州農政局生産経営流通部の担当者は、経営に関する農家の自助努力は限界にきているとの認識を示す一方で、直接補てんについては「国民の理解が必要だ」とのべ、「(本省の)政策立案部にきっちり伝える」と答えました。

 田村氏らは自らの調査などをもとに、農家の実情を詳しく説明。「A重油は三年前の倍になった。資材、肥料も値上がりし、上がらないのがトマトの単価だけ。廃業するにもできない」(熊本)、「数年前に比べ、イチゴはキロ単価二百円下がり、農薬も肥料も上がった。農水省のいう省エネ対策にも手をつける余裕がない」(大分)など、“つくればつくるほど所得が増えない”農家の窮状を訴えました。

 また燃油高騰は投機筋や政府の失策による「人災だ」と強く主張し、直接補てんを中心とした政府の早急な対策を求めました。

 九州はハウスミカンの生産が全国の約55%、肉用牛は全国の約37%を占めるなど、施設園芸、畜産が盛んな地域です。田村氏は「九州は日本の食糧基地になっているのと同時に、その支え手が厳しい生活状況に置かれている。この農家の悲鳴をぜひ聞いてほしい」と訴えました。



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