2008年8月20日(水)「しんぶん赤旗」

原油高

運搬単価引き上げ要請

UR千葉にダンプ労働者


 「公共工事で働いても赤字。生活できない」。原油高騰による燃料費増で大型ダンプカーの運転手が窮地に陥っています。全日本建設交運一般労組千葉県本部(田中恭二委員長)は十九日、UR(都市再生機構)千葉地域支社に運搬単価の引き上げを要請しました。

 同本部によるとダンプ労働者がUR発注工事で得る運搬単価は一日三往復で三万円前後。手元に残るお金は国が工事費積算の基準とする設計労務単価の一万四千三百四十九円(八時間)に満たないばかりか、車のメンテナンスや保険などの諸経費を引くと赤字です。

 田中委員長は「三年前は一リットル七十円前後だった軽油がいま百五十円を超えているのにUR発注工事の運搬単価は三十年間変わっていない」と指摘します。

 要請に参加した運転手の男性は「首都圏の排ガス規制でみんな四、五年前にダンプを買い換えローン返済に追われている。二重の苦しみだ。いまの単価では生活できない。燃料費分をあげてほしい」と話しました。

 要請後ダンプカーは北総線千葉ニュータウン中央駅周辺をパレード。日本共産党の加藤英雄衆院比例候補が激励に駆けつけました。



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