2006年4月28日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党広報部

筆坂本の一方的宣伝は不当

朝日ニュースターに抗議


 日本共産党の植木俊雄広報部長は二十七日、朝日ニュースターを訪れ、別項のような抗議の申し入れをおこないました。同社からは、岡崎哲也報道制作局長が応対しました。

 植木氏は、公党が責任ある反論をおこない、重大な虚偽があることを指摘しているにもかかわらず、それを無視し、一方的に宣伝することは、「放送の倫理」からも逸脱していると指摘し、謝罪と是正を求めました。

 岡崎氏は当初、「反論は読んでいた。宮本さんの退任など、『論争』となっている問題は避けた」と答えました。

 植木氏は、「当事者が否定している以上、問題は事実を吟味したのかどうかにある」と指摘しました。

 岡崎氏は「趣旨はわかった。検討し返事をしたい」とのべました。


抗議

 貴社は、二十六日夜の「ニュースの深層」という一時間番組のなかで、大半の時間を使って新潮新書『日本共産党』(筆坂秀世著)の著者インタビューを放映し、この本とその内容を視聴者に宣伝しました。この番組は、二十七日未明にかけて都合四回放映されました。

 この本は日本共産党を論じたものであり、わが党はすでに、十九日から二十一日の「しんぶん赤旗」紙上で、党の責任ある立場のもの(掲載日付順――不破哲三前議長、浜野忠夫副委員長、志位和夫委員長)が、責任ある態度を表明しました。そのなかでは、筆坂氏の「セクハラ」問題は明白な事実であって“冤罪(えんざい)”などの余地がないものであること、筆坂氏の党幹部批判の根幹が明白な「ガセネタ」にもとづくなど根拠のないものであることなどを、明らかにしています。

 貴社は、公党がこういう責任ある反論――それも重大な虚偽があるという指摘をしているにもかかわらず、その反論の中心点をまったく無視し、一方的に当該の本とその内容の宣伝に終始しました。これは、視聴者に不公正かつ虚偽の情報を伝えることであり、また、日本共産党の名誉を傷つける行為です。

 貴社が遵守すべき放送倫理基本綱領は、「報道は、事実を客観的かつ正確、公平に伝え、真実に迫るために最善の努力を傾けなければならない」と定めています。わが党の反論内容を無視した今回の放送は、このような基準からも明らかに逸脱しており、すみやかな謝罪・是正を求めます。


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