2011年3月23日(水)「しんぶん赤旗」

地震防げずとも震災は防げる

都知事選 小池氏が「震災予防宣言」


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(写真)記者会見する小池あきら氏(右)と、中山伸革新都政をつくる会事務局長=22日、東京都新宿区

 24日告示の東京都知事選(4月10日投票)に出馬する小池あきら予定候補(「革新都政の会」)は22日、都内で記者会見し、「震災予防宣言」を発表しました。

 宣言は、東日本大震災を受けて19日に発表した都民への緊急アピール「力を合わせて被災者を救援し、『いのちを守る福祉・防災都市 東京』をつくりましょう」を具体化したものです。

 小池氏は、「震災予防」という考えについて、1971年に革新都政が制定した震災予防条例の前文「地震は自然現象であるが、地震による災害の多くは人災である」を紹介し、「この精神に立って、地震は防げなくても政治の力で震災は防ぐことはできるという思いを込めて『震災予防宣言』を発表した」と強調しました。

 その上で、(1)東日本大震災の被災者救援・復興支援と、都民の安全確保に総力をあげる(2)予防重視の原点にかえって都の防災政策を転換する(3)「福祉都市」であってこそ、災害時にも都民のいのちを守ることができる―の三つの柱にそって宣言の内容を語りました。

 その中で小池氏は、石原知事が就任後最初に震災予防条例を改悪し、震災対策の原則の「第一は『自らの生命は自らが守る』という自己責任原則」としたことや、震災対策事業予算を石原都政発足時の1999年度と比べ1000億円以上も減らしたこと、人口当たりの救急車の数は全国最低、消防ポンプ車の数も全国46位と大きく遅れていることなどを批判。かつての予防対策を重視する立場に立ち返り、東京の都市の構造を地震に強い安全な構造にしていくことに全力を尽くすと決意表明しました。


告示日に志位委員長が訴え

 都知事選告示日には志位和夫委員長が、午前10時から東京・新宿駅西口で小池あきら都知事予定候補と訴えます。





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