2011年2月24日(木)「しんぶん赤旗」

山梨県議 海外視察報告盗用か

自民会派3氏 共産党が調査要求


 公費を使った山梨県議会の海外視察研修の視察報告書の内容が、米国に在住していたジャーナリストの文章と全く同じだとして23日、日本共産党の、こごし智子県議は武川勉議長に対し、厳正な調査と対応を求める緊急の申し入れを行いました。

 日本共産党の調査によれば問題の報告書は、2010年1月17日から23日までの日程で、自民党会派・新政会の皆川巌、山下政樹、鈴木幹夫の3氏がおこなった米国(ワシントン、ニューヨーク)視察の報告書。そのうち6ページにわたって記載された「ニューヨークワイン」についての文章と写真10枚が、ホームページ『日経トレンディネット』に掲載されているジャーナリスト入澤依里(いりさわより)氏の2008年9月10日付「“ニューヨークワイン”をご存じですか?」の文章、写真と同じだというもの。

 こごし県議は、議会事務局長に対し「議長の名による厳正な徹底調査を」と要請しました。

 申し入れ後、こごし県議は「『盗用』などということは絶対に許されないことだし、公費を使った海外視察そのものを中止すべきです」と話しました。

 海外研修をめぐっては14日、住民7人が今回の件を含む4件、11議員の研修について「目的は観光旅行としか言えず、税金を使うのはおかしい」と県に監査請求を起こしています。





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