2010年5月4日(火)「しんぶん赤旗」

憲法と基地相いれない

5・3集会 会場あふれる4500人集う

市田書記局長が発言 東京


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(写真)憲法を守ろうと銀座パレードをする5・3憲法集会の参加者。最前列右から2人目は市田書記局長、左端は小池政策委員長=3日、東京都千代田区

 憲法施行から63年を迎えた3日、「憲法を守り、くらしに生かそう」「憲法改悪は許さない」と全国各地で多彩な集会や行動がとりくまれました。東京では、「5・3憲法集会」が日比谷公会堂で開かれました。憲法と米軍基地とは相いれないとの発言が続き、「戦争のための軍事基地はいりません」とする集会アピールを採択しました。(発言

 憲法会議、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」など8団体で構成する実行委員会による憲法集会はことしで10回目。つめかけた4500人の半数以上が会場に入りきれず、晴天のもと、外に設置されたオーロラビジョンで視聴しました。

 主催者あいさつした市民連絡会の高田健氏は、沖縄の普天間基地の撤去にふれ、「米軍基地のたらい回しや軍事基地の押しつけは憲法違反の最たるものだ」と語りました。

 法政大学教授の田中優子氏は、沖縄県民への連帯の気持ちを込めた黄色い着物姿でスピーチ。「憲法を生かすために必要なのは、沖縄から米軍基地を完全撤退させること、日本の再軍備を阻止すること、東アジア共同体をつくることです」と強調しました。

 伊藤塾塾長・弁護士の伊藤真氏は、在日米軍による事件・事故で千人を超える日本人が亡くなったと告発。「米軍基地や安保条約で私たちが犠牲になっている」と語りました。社民党の福島瑞穂党首もスピーチしました。

 日本共産党の市田忠義書記局長は、「日本国憲法とは相いれない存在である米軍基地問題について考えたい」とのべ、「(普天間基地の)際限のない『移設先』探しではなく、アメリカにもって帰ってもらって、アメリカのどこに置くかは、アメリカに決めてもらおうではありませんか」と呼びかけると、「そうだ」の声と大きな拍手がわきました。

 俳優の市原悦子さんが、空襲で犠牲になった少女を描いた『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ作)を情感豊かに朗読。「戦争によって幼い命が奪われたことを忘れないで」と話しました。

 集会後、9の字をあしらったうちわや横断幕を手に銀座パレードがおこなわれました。市田、田中、伊藤、福島の各氏と、全労連の大黒作治議長、共産党の小池晃政策委員長(参院議員)らが先頭に立ちました。





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