文字の大きさ : [] [] []

2009年12月16日(水)「しんぶん赤旗」

米大統領 金融大手に要請

“中小企業へ融資増やせ”

「税金の援助受けた側の番だ」


 【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は14日、米金融大手の首脳をホワイトハウスに招いて会談し、経済活動の活性化をいかにはかるかについて協議し、中小企業向け融資も拡大するよう要請しました。


 会談後の会見でオバマ大統領は、「米国の大銀行は、(経営危機の際に)再建のために米国民の税金から巨額の援助を受けてきた」と指摘。「今度は銀行側が、中小企業が生産を拡大し、新たな雇用を作り出すために必要としている融資を約束する番だ」と述べました。

 この日の会談には、銀行大手のバンク・オブ・アメリカやカード大手のアメリカン・エキスプレスなどの最高経営責任者(CEO)ら10人が参加しました。オバマ大統領が金融大手の幹部をホワイトハウスに集めたのは3月に続き2度目。

 会談では、中小企業融資拡大の取り組みを説明した首脳らに対し、大統領はいっそうの貸し出し増加を検討するよう要請。会見でも「(努力だけでなく)結果を期待している」と念を押しました。

 オバマ大統領はまた、大恐慌以来となる金融規制改革について、「金融界の乱脈を阻止することは国のためでもあり、金融界のためでもある」と擁護。「金融界のロビイストが改革を台無しにするのを許すつもりはない」と言明しました。

 オバマ大統領は週末のCBSテレビの番組で、「私はウォール街のたくさんの太った猫を助けるために大統領になったのではない」と発言するなど、このところ金融界への批判を強めています。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp