2007年10月27日(土)「しんぶん赤旗」

国民の声で政治が動く時代

いま「赤旗」が読みどきです


 「『赤旗』九月三十日付は沖縄十一万人の抗議集会のデッカイ報道。食い入るように読みました」「一面連載『ハケン集う駅』を読んで、こんなひどいことが日本で行われているのかと衝撃を受けた。赤旗ならではの鋭い告発記事だ」―赤旗編集局には読者から、記事の感想や励ましが毎日寄せられています。

 参院選の結果、国民の声で政治が動く、新しい局面を迎えました。「世界と日本の政治の流れがわかる」「くらしと運動に役立つ」―「しんぶん赤旗」がいま読みどきです。


「地方の変化」ルポに反響

政治


(写真)連載の「後期高齢者医療制度そもそも考」も好評です

 「農村の変化がよくわかる。こういう内容のものを、ほかのテーマでもぜひやってほしい」

 二十五日朝、横浜市の読者からの電話です。二十一日付から一面で連載した「新しい政治を求めて 自民敗北の山形」への共感の声です。政府の農業政策に対して「『おしん』の時代に戻すのか」と憤る農民など従来の自民党支持層の変化をリポートして反響を呼びました。

 今国会の焦点になっている新テロ特措法案でも、海自の補給艦がイラク攻撃に参加していた米強襲揚陸艦に給油していた事実をスクープしました。防衛省による情報隠ぺい疑惑―空母キティホークへの正確な給油量を知っていながら偽りの発表を行い、今年九月になって訂正したのも大問題に。発端になったキティホーク艦長の発言を〇三年五月当時、一面で報じたのは「赤旗」だけでした。

事務所費報道にスクープ大賞

社会


(写真)9・29沖縄県民大会を報じる「しんぶん赤旗」

 旧日本軍による沖縄戦での「集団自決」強制を削除した文部科学省の教科書検定問題で、いち早く、沖縄県民の怒りの声を連載や社会リポートで紹介、十一万人が参加して大成功した「9・29沖縄県民大会」の息吹を現地から詳しく伝えました。地元紙記者は「全国紙でキャンペーンしたのは、『赤旗』だけ」といいます。

 企業献金も、政党助成金も受け取らない唯一の政党、日本共産党の機関紙だからこそ、「政治とカネ」の問題は徹底的に追及できます。本紙の事務所費報道に、ことし上半期の「スクープ大賞」を与えた雑誌『ダカーポ』は、「同紙の取材力は最近、各方面で見直されて」いる、「新聞やテレビも少し見習ってほしいわ」と紹介しています。

 防衛省の守屋前事務次官が在任中に軍需専門商社の専務から長年にわたってゴルフ、飲食の接待を受けていた問題でも、同省からの天下りを継続的に受け入れていることなど、「政軍財」の癒着の構造にメスを入れます。

「なくせ貧困」の先頭に

国民運動

 貧困ゆえに命まで奪われる―現代日本の貧困問題に切りこみ、打開のためにたたかう運動を追い続けています。

 若者だけでなく中高年にも広がる働く貧困層の実態を現場から告発。「職場にルールを」とたたかう労働者とともに問題提起し、偽装請負の是正、直接雇用に道を開いてきました。最低賃金の抜本的引き上げ、派遣法の全面改正なども社会的世論となっています。

 社会保障の破壊は、この日本で餓死が、統計でわかっただけでも年百人近くでる異常な事態を招いています。昨年春に北九州市でおきた男性の餓死は、国・行政が生活困窮者の生存権を保障するのではなく、奪っていることを浮き彫りにしました。「政治が命を奪う」との連載を開始していらい、この問題を追い続け、「なくせ貧困」の社会運動に発展しています。

社会保障の財源どこに

経済

 「“消費税は上げろ、大企業減税はもっとやれ”と、ほんとに財界は身勝手すぎる」「私たちは生活が苦しくても、必死の思いで税金を納めているのに、大もうけしている大企業がこんなに減税されているなんて知らなかった」。電話などで寄せられた声です。

 財界や福田内閣から聞こえてくるのは「社会保障の財源」づくりのためには消費税増税が必要になるかのような議論です。商業メディアにも消費税増税論議をあおる論調が目立ちます。

 そんななか、消費税増税なしで暮らしの財源は確保できるとの論陣をはっています。ゆきすぎた大企業減税や大資産家減税を見直し、五兆円に膨らんだ軍事費などにメスを入れれば財源をつくる道はいくらもあります。「財源論を『赤旗』で徹底的にやってほしい」との読者の要望・励ましを受け、キャンペーンを続けます。

世界の動き独自の目で

国際

 「日本は残暑ですが、ニューヨークでも熱いたたかいが火花を散らしている様子。国際面を読むと勇気がわいてきます」

 国連総会の一般討論の模様を伝える特派員の記事に読者からはがきがきました。「自由」の名で侵略戦争や干渉を正当化するブッシュ米大統領に、キューバやニカラグア、アンゴラやジンバブエといった発展途上国の首脳が、真正面から批判を加えたのです。

 国際面では、一般新聞が伝えない、こうした世界の動きを独自の目でとらえ、解説しています。弱肉強食の市場原理主義に抗して国民の生活と権利を守るたたかい、不法な戦争に反対して、核兵器のない平和な世界を求める運動―世界の九都市に配置した支局の常駐記者に加え、東京から随時記者が飛んで生きたたたかいを取材しています。

大相撲の暴力体質にメス

スポーツ

 スポーツ界には暴力体質が根強く残っており、これを一掃することは大きな課題です。「赤旗」は、こうした問題がおこるたびに、体質、背景にもメスを入れ、他紙の追随を許さないキャンペーンを行ってきました。

 大相撲で起きた力士死亡事件でも、「『赤旗』の相撲報道は群を抜いている」「相撲界の問題点を指摘されている点に共感します」など、三面連載「揺らぐ土俵」をはじめ、一連の報道に大きな反響が寄せられています。

 「スポーツはどうあるべきかがよくわかる」「フェアプレーを大切にしている視点は他紙の追随を許さない」という声も多く寄せられます。

 日本ハムとロッテがたたかったプロ野球のクライマックスシリーズの記事には、中日ファンの教師から「試合後の両監督や選手同士のエール交換が囲み記事で載っていた。すごくホッとしました。他紙にはこの記事の視点がない。これからも楽しみにしている」という電話が。

「弾性スリーブ」に療養費

くらし

 「リンパ浮腫の治療用装具 弾性スリーブに療養費が支給されました」(四月二十四日付)―。「赤旗」のこの記事をきっかけに、公的医療保険からの療養費支給が認められ「医療費の七割を払い戻してもらった」という経験が広がっています。この記事のコピーを付けて社会保険事務所に申請し、認められた話も次々と寄せられています。「前例がない」として窓口で拒否されることの多かった国民健康保険も、十七政令市中十三市が認めるなど大きな変化が生まれています。

 リンパ浮腫は、乳がんの手術時にリンパ節も切除した場合、リンパ液の流れが悪くなって起こる症状です。腕や脚がむくみ、重症化すると日常生活にも支障が出る病気です。

 こうした症状は、弾力のある生地で作られた弾性スリーブやストッキングといった医療装具の着用や、マッサージ治療などで軽減できます。スリーブの値段は一本約四千円から一万数千円と高額で、「治療用装具として認め、療養費を支給してほしい」という強い声が上がっていました。


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