説明責任を果たせ!全国で広がる怒りの抗議活動と、
私が声をあげる理由
北海道ユニキタメンバー 由比夕優さん
森友疑惑の真相究明・安倍政権の退陣を求める抗議行動が、首相官邸前でも全国各地でも、日に日に広がっています。北海道で「安倍内閣総辞職!ほぼ毎日アクション」に取り組んでいる若者グループ・ユニキタのメンバー、由比夕優さん(20代・会社員)にインタビューしました。
――「ほぼ毎日アクション」は、何人くらいが参加して、どんな感じでやっているんですか?
主に札幌の中心部にあるPARCO前で抗議行動をしています。マイクを回して、みんながスピーチをします。スピーチの間、他のメンバーはプラカードを持ってまわりに立って、「そうだ!」と合いの手を入れたりして、盛り上げています。先日、私が参加した日は10人が参加しました。今日は自民党道連前でやったんですが、私は参加できなかったんですけど、Twitterの告知を見て参加してくれた人などを含め、23人が参加したと聞きました。
――すごいですね。街の反応はどうですか?
街の反応は、まだ怒りMAXって感じではないです。「おっ、抗議やってるな」って、注目はかなりされますけれど。森友問題について、安倍政権は、臨時国会も開かないで逃げ続けました。北朝鮮問題で国民の目をそらして、籠池さんを逮捕して。でも、ここにきてやっと、財務省の文書改ざんが明るみに出た。これは、ふだん安倍政権に批判的な人だけが怒るべき問題じゃないと思います。安倍政権は、世論の反応をうかがっていると思うので、もっと知らせて、怒りを広げていきたいと思います。
――スピーチではどんなことを訴えていますか?
私たちが一生懸命働いて納めている税金は、大切に守られ、使われるべきなのに、それが食い物にされていることへの怒りです。権力者が、国民の財産である国有地を、自分のお友だちにとんでもない値引きをして払い下げた。一般の会社にたとえたら、社長が会社の経費を使って愛人に車を買い与えた、みたいな、ひどい話ですよね。
それから、これまで「しっかりした官庁」と思われてきた財務省が、公文書改ざんに手を染めるところまでゆがめられてしまった。安倍政権のその恐ろしさをわかってほしい。
スピーチやコールでは「安倍は辞めろ」「麻生も辞めろ」なども言いますが、そればかりだと"もともと安倍政権を嫌いな人が言ってる"ととられがちなので、安倍政権のおかしさ、恐ろしさに、少しでも気づいてもらいたい、知ってもらいたいと思って訴えています。
――由比さん自身は、安倍政権のどんなところが問題だと思っていますか?
うーん、たくさんありますが(笑)
一つは、人の話をちゃんと聞く姿勢がないこと。国会中継を見ていても、安倍さんも麻生さんもヘラヘラしてるじゃないですか。あの感じがイヤです。質問には答えない。まともに対応しない。意見が違う相手と対話できないような人が、自分の国の総理をやっているんだと思うと悲しくなります。
あとは、自民党の改憲草案にあらわれているような、右翼的な思想がこわいです。愛国心を押しつけるような、強権的な政治に反発を覚えます。
――こうしたアクションに参加し始めたのはいつですか?
2015年の安保法制のときからです。東京でSEALDsが行動している姿や、世界でも若者が労働問題などで声をあげている姿を見て、私も何かしたいと思い、TwitterでSEALDsなどをフォローしていたんです。そうしたら、北海道にもユニキタというグループがあることを知って、イベントに参加し、メンバーになりました。発足メンバーではないけれど、かなり古株の方です。
――ユニキタに参加する前は、どんな風に政治を見ていましたか?
私の家族は、いろんなことについて、とことん話し合う家族です。両親はとくに何かの活動をしているわけではないですが、テレビのニュースを見たときの会話などから、「政府が言うことをうのみにするのではなく、批判的に見ないといけない」ということを学んできました。それが、「自分も何かしたい」と考えるベースになったと思います。
――「何か行動したい」と思ったときに地元に仲間が見つかったのはよかったですね。
そうですね。ユニキタでは、個人でできる活動として、家族や友人など自分の周りの人にちょっと話をしてみる、SNSで発信してみる、などを大事にしています。そこから仲間が広がるかもしれません。あと、これは私の個人的な意見ですが、右翼系の人たちからのメディア攻撃がひどいので、応援のメッセージをテレビ局に送ったり、変な報道には意見を送ったり、ということも、「1人で顔を出さずに気軽にできるアクション」として、かなり有効だと思います。
――最後に、共産党やJCPサポーターへのご意見、要望と、今後の活動への決意を教えてください。
共産党さんは、以前は偏見の目で見られていたと思いますが、だいぶ親しみやすくなったと思います。JCPサポーターができたおかげで、共産党についてもっと知りたいという人とつながり、情報の発信もしやすくなっていますよね。そういうつながりを、共産党さんには大事にしてほしい。これからも、身近に政治を語れる存在、市民の声を国会に届ける存在であってほしいです。
決意ですが、森友問題は絶対にうやむやにさせたくない!強い世論できっちり決着をつけさせる!この二つです。
世論の強い反発から、佐川元国税庁長官の証人喚問が決まりましたが、どこまで追及できるかは国民の態度次第だと思っています。最悪、佐川さん一人を切って逃げられる可能性だってあるし、今の感じだとそうなりかねない。なので、そうさせないために世論を盛り上げていくことが必要です。しらを切り続けている麻生大臣、大臣を任命した安倍首相も、きっちり責任をとって辞任してほしい。そのために私は街頭に立ち続けます。
――どうもありがとうございました。