2006年12月24日(日)「しんぶん赤旗」

葛飾ビラ弾圧

控訴棄却求め集会

荒川さん 「配布の自由守る」


 東京都葛飾区のマンションで日本共産党の「区議団だより」などを配布した荒川庸生さんが、住居侵入罪で不当に逮捕されて丸二年となる二十三日、裁判を支援する「ビラ配布の自由を守る会」が葛飾区亀有地区センターで、控訴審勝利をめざす決起集会を開きました。

 会場いっぱいに支援者ら約百七十人が集まり、東京高裁に無罪判決を要請することを決議しました。不当逮捕から現在までの活動をまとめたビデオも上映。ビデオでは、離婚しボストンバッグ一つで家を追い出された女性が、自宅に以前届いていた日本共産党のビラを思いだして相談に訪れ、生活保護を受給後、生活を再建していったという一枚のビラが人を救うエピソードが紹介されました。シンガー・ソングライターの橋本のぶよさんがライブを行い「一枚のビラで…」などを歌いました。

 集会で、荒川さんは「言論・表現の自由のなかでも、とりわけ“ビラを配る”という行為を守りぬきたい。後押しをお願いします」と呼びかけました。

 主任弁護人の中村欧介弁護士は、「控訴棄却を求めていく」と基本姿勢を説明。「この事件の背後に、言論弾圧という主目的があることを暴き出すために、みなさんと一致団結してたたかっていきたい」と訴えました。

 集会では、日本共産党の小林亮淳中央委員会法規対策部副部長(弁護士)があいさつ。国公法弾圧堀越事件の堀越明男さんや世田谷国公法弾圧事件の宇治橋眞一さん、立川反戦ビラ弾圧事件の大洞俊之さんも駆けつけました。

 同事件では今年八月、東京地裁(大島隆明裁判長)が「住居侵入罪を構成する違法な行為であるとは認められない」として無罪判決を言い渡し、検察側が控訴しています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp