2006年12月24日(日)「しんぶん赤旗」
米軍訓練
広島の会が現地調査
北海道江差 人身事故の状況聴取
北海道の江差町で昨年発生した米軍の飛行訓練による人身事故の現地調査のため、二十三日、広島県の「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」の岡本幸信事務局次長が現地を訪れました。日本共産党の前川一夫道議らとともに、事故の目撃者らから話を聞きました。
この事故は昨年九月九日、米軍三沢基地からの飛行訓練で発生したもの。飛行の衝撃音で民家のガラス窓が枠ごとはずれて倒れ、近くで昼寝していた乳児が下敷きとなってけがを負いました。道内で初めての米軍訓練による人身事故でした。日本共産党の真下紀子道議が道議会で明らかにしました。
けがをした乳児の祖母(69)は、岡本氏らに「後遺症が出ないかと心配していました。今は元気でホッとしています」と話し、「できればこの上を飛んでほしくはない」と述べました。
この地域での飛行訓練は二十年ほど前から続いています。上空を飛ぶ戦闘機の姿を幾度も目撃している女性の保育士は「子どもたちを外で遊ばせているときに来ると、二歳までの子は大きな音を怖がって泣き出してしまいます」と話しました。
岡本氏らは、古岡央子(なかこ)江差町議と小野寺真同町議候補の案内で、飛行訓練の衝撃波で軽自動車の後部が浮き上がったとされる駐車場や、陳列窓や店内のドアが激しく揺れた商店などを訪れ、話を聞きました。