2006年12月18日(月)「しんぶん赤旗」

原爆症訴訟 連続勝利へ

支援者ら交流会 世論拡大呼びかけ


 原爆症認定集団訴訟の勝利と認定行政の抜本的転換をめざして、同訴訟を支援する全国ネットワークは十七日、東京都内で首都圏の交流会を開きました。被爆者や弁護士、支援者らが参加。愛知県から駆けつけた被爆者、支援者もいました。

 同訴訟は大阪、広島両地裁での原告全員勝訴に続き、来年一月に名古屋、三月に仙台、東京の各地裁で判決が出ます。

 全国弁護団連絡会事務局長の宮原哲朗弁護士が裁判の到達点と課題を報告しました。

 宮原氏は、広島地裁判決について、初期放射線のみを取り上げた厚生労働省の審査基準を実質的に否定し、被爆実態を原爆症認定の基準に設定したとのべ、同訴訟の最高の到達点だと指摘。厚労省側の反転攻勢を、裁判と運動で打ち破ろうと呼びかけました。

 全国ネット事務局の茂垣達也さんが支援活動を提案し、来年、連続する判決に向け、国会議員の賛同署名や団体への申し入れなど世論と運動を広げ、幅広い市民のネットワークを提起しました。

 各団体の代表が、「全員勝訴をかちとるため、裁判所あての署名や要請はがき運動にとりくんでいる。地方議員にも働きかけたい」(愛知)、「土建主婦の会が毎月、署名を集約し、傍聴にも毎回参加している」(千葉)、「青年たちで支援の会をつくり、一月にライブ&トークを開く」(神奈川)と活動を交流しました。

 来年一月三十一日には日本被団協、同訴訟全国弁連、支援ネットが東京・日比谷公会堂で、同訴訟の早期解決をめざす集会を開きます。


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