2006年12月16日(土)「しんぶん赤旗」

宙づり輸送禁止を

沖縄・米軍車両落下事故 党県委が抗議


 米軍CH53E大型輸送ヘリが、沖縄・読谷漁港から約二百メートル沖合の海域に車両を落下させた事故で、日本共産党沖縄県委員会の古堅宗嘉書記長らは十五日、外務省沖縄事務所、那覇防衛施設局を訪ね、事故に強く抗議するとともに、米軍ヘリによる民間地域での宙づり輸送を全面禁止するよう求めました。

 古堅書記長らは「現場は定置網やジンベイザメの観光いけすがあり、漁船や客船、水上バイクも頻繁に出入りし、漁港内には釣りを楽しむ子どもたちも多い。一歩間違えれば大惨事につながる事故である」と指摘し、(1)米軍ヘリによる宙づり訓練の民間上空での全面禁止(2)徹底した原因究明と県民への公表、県民への謝罪および再発防止―などを要請しました。

 外務省沖縄事務所で対応した倉光秀彰副所長は「遺憾の意を米軍に伝えた」とのべましたが、今回の米軍行為は施設間の移動であり「地位協定で禁止されていない」として、宙づり訓練の中止を求める考えは示しませんでした。


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