2006年12月13日(水)「しんぶん赤旗」

教員 超過勤務月81時間

過労死ライン超す


 小中学校教員の超過勤務時間は、一カ月あたり八十一時間以上に及び、国の過労死ライン八十時間を超えていることが、日本共産党の小林みえこ参院議員の調べで分かりました。


小林議員が調査

 文部科学省は今年、四十年ぶりに「教員勤務実態調査」を実施しました。先月二十九日の参院教育基本法特別委員会で、小林議員の質問にたいし、同省は教員の一日当たり超過勤務時間(残業時間と持ち帰り時間)について、勤務日は二時間四十七分と回答していました。

 その後の小林議員の調べにより、文科省が「規定勤務」時間内に超過労働があるにもかかわらず、それを「超過勤務」から外していることが判明しました。小中学校平均で一日当たり四十八分にのぼります(図)。

 それを含めて七月の教員の超過勤務時間を推計すると、八十一時間十分。当初の文科省報告にもとづき推計した六十六時間超をはるかに上回る数字となります。さらに、法令により八時間労働内に含まれている休息がとれない実態があり、超過勤務はいっそう長いと見られます。

 小林議員は、「教員は過重労働でありながら、政府の教育改革にふりまわされ、教材研究や子どもとむきあう時間がとれません。伊吹文科相は、異常と思わないと答弁しましたが、平均で過労死ラインを超えており、ただちに是正が必要」と語っています。

図

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