2006年12月10日(日)「しんぶん赤旗」

6カ国協議 16日再開へ

米紙報道


 【ワシントン=鎌塚由美】米紙ワシントン・ポスト九日付(電子版)は、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議が十六日に北京で再開されると報じました。米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は同紙に対し、中国が近く正式発表すると語りました。再開すれば昨年十一月以来。最初の会合は数日間続き、二十五日のクリスマス前に休会の見込み。

 米国と北朝鮮は十月末と十一月末に北京で中国を交えて六カ国協議再開と昨年九月の共同声明履行について協議しました。ある米政府高官は、ワシントン・ポスト紙に対し、米政府にはブッシュ政権の任期内に共同声明を履行したい考えがあると語りました。

 米政府高官は北朝鮮の核放棄の見返りについて、ヒル氏が北朝鮮との協議で提案した内容には、人道的な援助や経済的な利益をつり上げるものは何もなかったとしています。その代わりに、ヒル氏は北朝鮮に対するエネルギー支援への参加、安全の保証、朝鮮戦争を終結させる平和条約締結と国交正常化へ向けた交渉といった、米政府の提案を改めて北朝鮮に説明しました。

 中国の李肇星外相は九日、六カ国協議の再開について「十二月後半の速やかな開催を(各国に)提案している」と述べ、日程確定に向けて動いていることを認めました。フィリピン・セブ島で記者団に述べました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp