2006年11月17日(金)「しんぶん赤旗」

子どもたちの未来奪う暴挙

教基法改悪案 与党が衆院通過強行

たたかい これから

新宿駅前で緊急宣伝


写真

(写真)志位和夫委員長の街頭演説を聞く人たち=16日、東京・新宿駅西口

 「公聴会を開く前から日程を決めての強行採決は、許しがたい暴挙だ。絶対に認めるわけにはいきません」

 帰宅ラッシュでごった返す夕刻。東京・新宿駅前での緊急街頭演説に立った志位委員長は、集まった聴衆と通行する人たちに、与党単独で衆院特別委、さらに衆院本会議で「毒を食らわば皿までも」と、教育基本法改悪法案の強行採決に踏み切った自民・公明両党の暴挙を厳しく糾弾しました。

 最前列には、携帯電話で写真を撮りながら、じっと聞いていた子どもたちの姿も。志位委員長は「憲法に準じる大事な教育の根本法を、自民、公明はこんな乱暴に強行した。そんな与党は、子どもたちに民主主義や道徳を説けるのか」と力を込めました。

 「政府・与党は、なぜこんなに急ぐのか。新聞は、結局、安倍首相が政権の求心力を維持するためと書いています。子どもの未来がかかった法案を、党利党略で扱う安倍政権に教育を語る資格はない」と志位氏。「たたかいはこれからです。この悪法の強行成立を何としても阻止しましょう」と訴え、大きな拍手につつまれました。

 都内の大学に通う男性(23)は、「議論がまだ進んでいないと思う。志位さんが指摘した問題も含めて、もっと議論をしなければいけないと思う」と語りました。都内の公務員の女性(26)は、「なぜそんなに急ぐ必要があるのか理解できない。やらせ質問は、教育のためにやったのではなく、文科省の考えをおしつけるためのものではないか」と話していました。


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