2006年11月14日(火)「しんぶん赤旗」

「核武装」論

国際社会の努力に悪影響

ラジオ番組 穀田氏が指摘


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は十二日、ラジオ日本の「長野祐也の政界キーパーソンに聞く」に出演し、「核武装」論や学校でのいじめ問題などを語りました。

 穀田氏は、自民党幹部や閣僚から「核保有」論議が相次いでいるのは「核武装の選択を議論することにほかならない」と指摘。安倍内閣には、新聞のアンケートで核武装の検討が必要だと答えている閣僚や首相補佐官が八人含まれており、「『核武装検討内閣』といってもいい」と述べました。

 長野氏が「議論自体がだめというのはいかがなものか」と述べたのに対して、穀田氏は(1)国家の中枢にある者が「核武装」論議をすれば、日本が非核三原則を覆し、核保有するというメッセージを与えてしまう(2)国連をあげて北朝鮮の核保有は許さないといっているときに、自分は持ってもいいと議論することは、国際社会の努力に悪影響を及ぼす―ことを挙げました。

 いじめ問題が報告されてこなかった背景について、穀田氏は「文科省が、いじめがあると教員と学校の評価が下がるというシステムをつくった」ことを指摘。過度の競争教育が導入され、子どもたちが強いストレスにさらされていることも挙げ、教育基本法改悪はこれをいっそう深刻にするものだと批判しました。


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