2006年11月11日(土)「しんぶん赤旗」
原子力空母 母港化是非問う
住民投票求め署名スタート
横須賀
横須賀のことは住民が決めます――在日米海軍基地(神奈川県横須賀市)への原子力空母母港化の是非を問う、住民投票条例の制定を求める直接請求署名が十日、告示されました。署名期間は十二月十日までの一カ月間。
直接請求をよびかけた「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」が京浜急行汐入駅前で、「住民投票で決めよう まずは署名を」のノボリをかかげて署名運動をスタートさせました。同会共同代表の呉東正彦弁護士らが原子力空母の危険性や蒲谷亮一市長の公約違反などにふれ、「自分たちの街のことは自分たちで決める、市民の声を生かす、これが私たちの願いです」と訴えました。
駅前の中華料理店の男性(44)は「危ない原子力空母はダメ。住民投票で決めるのは民主主義だから当たり前」と署名。空母配備については判断を迷っている、という女性(75)も「住民投票で決めるのは大賛成」と印鑑替わりの母印をしっかりと押しました。約一時間で六十三人分が寄せられました。
「成功させる会」はこの日、早朝から産業交流プラザで署名を集めることができる受任者、約八十人が五千冊の署名簿をつくりあげました。受任者の一人、神奈川みなみ医療生協の女性(60)は「原子力空母母港化問題は子々孫々まで影響します。命と健康を守る医療生協が取り組むべきこと。幅広く署名をよびかけたい」と百五十冊の署名簿をもちかえりました。
条例制定の請求には七千五百人(有権者の五十分の一)を超える署名が必要。「成功させる会」の受任者には千五百人以上が登録しており、「七千人を大幅に上回る署名でなんとしても住民投票条例を制定させよう」(同会)としています。