2006年11月9日(木)「しんぶん赤旗」
ブッシュ与党が大敗
米中間選挙 イラク戦争ノーの審判
民主 下院で12年ぶり多数
【ワシントン=鎌塚由美】ブッシュ政権のイラク戦争・占領政策への国民の審判として注目された米中間選挙は七日に投開票され、与党・共和党が大敗し、野党・民主党が十二年ぶりに下院で過半数を制することになりました。同党は上院でも議席を伸ばし、過半数確保をめぐり共和党との競り合いになっています。
日本時間午後九時現在で、民主党は下院(定数四三五、全員改選)で改選前の二百一議席を二十六伸ばし、過半数を制しました。上院(定数一〇〇)では、改選される三十三議席中、二十議席を獲得。同党系無所属二議席と非改選をあわせると四十九議席で、共和党と同数となり、残り二議席を争っています。
知事選でも改選三十六州中、民主党がニューヨークなど二十州で勝利。非改選とあわせて二十八州を制し、共和党知事(二十二州)を上回りました。
今回の選挙は、出口の見えないイラク戦争や、相次ぐ共和党の汚職、腐敗への国民の批判が高まるなかで行われました。
ABCテレビの出口調査では、57%が「イラク戦争に不支持」を表明。41%が「強く反対する」と答えています。
CNNテレビの出口調査では、今選挙の争点として「議会の汚職問題」と回答したのは42%で最多。次いで「テロ」(40%)、「経済」(39%)、「イラク」(37%)と続きます。
この選挙の結果、イラク問題をはじめ、任期をあと二年残すブッシュ政権の求心力が低下するとみられます。初の女性下院議長になると予想されるペロシ民主党下院院内総務は、イラク政策に関し「現在の破滅的な道を歩み続けることはできない。新しい方向が必要だ」と語りました。
中間選挙 四年ごとの大統領選挙の中間に行われる選挙。連邦議会上院(定数一〇〇、任期六年)の三分の一、下院(定数四三五、任期二年)の全議席を改選します。同時に、知事選、各州の地方議会選挙、住民投票が行われます。十八歳以上の米国市民に選挙権がありますが、投票するためには有権者登録が必要。

