2006年11月6日(月)「しんぶん赤旗」

響け 平和・憲法9条

福井 うたごえ祭典が閉幕


 「2006年日本のうたごえ祭典inふくい・北陸」最終日の五日、コンサート「未来を拓くハーモニー」が福井市内のハーモニーホールで開かれ、千四百人が会場を埋めました。

 パイプオルガンやハープ独奏、ウクライナ出身の歌手ナターシャ・グジーさんの演奏が行われ、全国男声合唱団の労働歌に歓声がとびました。

 このコンサートでは、二つの組曲を歌うために、それぞれの合唱団が結成され、その熱演に会場がわきました。

 初めに、第二次世界大戦時の旧日本軍七三一部隊の人体実験を告発した混声合唱組曲「悪魔の飽食」(森村誠一原詩、池辺晋一郎作曲)を、池辺さんの指揮で合唱しました。二つ目は、混声合唱のための組曲「そして、一輪の花のほかは…」。絵本の原文に指揮者の外山雄三さんが曲をつけた歌で、戦争で愛をなくし一輪の花に救われた人類が、同じ戦争を繰り返すという内容です。憲法九条や反戦の詩、「あたらしい憲法のはなし」を織り込んだ組曲に共感の拍手が贈られました。

 北陸の人々の温かな心をくみ、子ども、お年寄り、障害者を中心にした「あったか祭典」をテーマに開いた今回のうたごえ祭典。中国・南京の子どもたちと福井市少年少女合唱団の合同合唱に未来への思いを託し、フィナーレは全員で「里の秋」を大合唱、来年の開催地・奈良へバトンを渡しました。


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