2006年11月5日(日)「しんぶん赤旗」

学力テストで予算に差

東京・足立区方針

小中学校を4ランクに


 東京都足立区教育委員会は四日までに、区立小中学校に配分する予算の一部について、二〇〇七年度は都と区が実施する学力テストの成績などに応じて差をつける方針を固めました。

 区立の小学校(計七十二校)、中学校(三十七校)ともA、B、C、Dの四ランクに区分します。配分額は、最も成績の良いAランクで中学校約五百万円、小学校約四百万円。B、Cに続き最下位のDランクでは小中とも二百万円とする考えです。

 区教委は「(学力向上などで)頑張った学校を正当に評価するようにしたい。成績が低い学校には、別建ての学力向上予算で非常勤講師を派遣するなど対応は可能」と説明しています。

 この問題は、一日の衆院教育基本法特別委員会で日本共産党の石井郁子議員が取り上げ、「義務教育の段階で“勝ち組”“負け組”の学校を明確化し、固定化するものだ」と厳しく批判しました。

 義務教育の段階から学校の序列化と格差のいっそうの拡大につながる足立区教委の方針は、安倍首相の「教育再生」論や教育基本法改悪の行きつく先を示すものとして議論を呼ぶのは必至です。


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