2006年11月1日(水)「しんぶん赤旗」

国労とJR東 和解へ

“健全な労使関係へ努力”


 国労に所属していることを理由にJR東日本から昇給差別を受け、国労が中央労働委員会などに救済を申し立てていた問題で、国労東日本本部と同社が六十一件の紛争を一括して和解することで合意しました。昨年十月に和解した二十三件の昇進差別是正に続くもので、六日に調印する予定です。

 和解内容は(1)健全で良好な労使関係の確立に双方が努力する(2)JR東日本は公平で公正な人事労務管理をする(3)JRは解決金を支払い、国労が係争中の申し立てを取り下げる―などが柱です。

 一九八七年に国鉄が分割・民営化された際、千四十七人を不採用にするとともに、JR各社は職場の国労組合員に対し、組合バッジの着用やビラの配布などで賃金カットや懲戒処分をくり返し、配転や出向、昇進・昇格差別などありとあらゆる攻撃を加えてきました。

 これに対し、国労側は四十都道府県で三百三十七件の不当労働行為事件の救済を申し立て、約二百五十件の地労委命令をかちとってきました。

 JR東以外の大半の紛争は解決したものの、JR東との紛争が数多く残されたままでした。今回の和解合意は、中労委が今年四月、解決を打診、労使双方が受け入れを表明していました。


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