2006年10月26日(木)「しんぶん赤旗」

佐世保基地弾薬庫内の火災

赤嶺議員が質問主意書 経緯明らかにせよ


 長崎県佐世保市の米海軍弾薬庫敷地内の木工所が全焼した火災事故で、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は二十五日、衆院議長に質問主意書を提出し、問題点を厳しくただしました。

 火災が発生した木工所は弾薬保管庫群と五百メートルの距離にあり、弾薬庫周辺は住宅地が密集しています。しかし、米側は火災発生を地元の佐世保市消防局に通報せず、住民の通報で出動した消防車の立ち入りも拒否しつづけたまま四時間半も炎上させ続けました。

 赤嶺議員は、質問主意書で「さいわい延焼、爆発はなかったものの、火災の状況によっては大惨事になりかねない」と事故の重大性を指摘。さらに米側が消防局に援助要請・火災通報をおこなわなかったことについて、「住民の生命と安全を軽視するものであり極めて重大」と批判しました。

 そのうえで、赤嶺議員は、火災原因とその全容、米軍の消防活動等の事実経緯を明らかにするよう要求。また、たとえ重大事故であっても米側の許可がなければ施設内に立ち入れないとする消防相互援助協定の根拠をただし、今後の日米間の通報体制、消防活動の相互協力などの対応策を速やかに検討するよう求めました。


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