2006年10月26日(木)「しんぶん赤旗」
米艦載機の岩国移駐計画
反対署名 6割超す
山口・周防大島 住民団体が町長に要請
米空母艦載機部隊の米海兵隊岩国基地(山口県)への移駐に反対する山口県周防大島町(すおうおおしまちょう)の住民らでつくる「大島の静かな空を守る会」(代表・河井弘志さんほか)の会員七人は二十五日、中本冨夫町長と新山玄雄議長に、移駐計画の中止を国や県に求めるよう申し入れました。
申し入れは、空母艦載機移駐計画の中止を求める署名が、二十四日までに、人口の60%を超える一万三千百三十人に達したことを受けて行われたものです。
河井氏の「移駐計画に中止を求める署名が、人口の六割を超えたことは民意として重たいと思うが」という問いに、中本町長は「町民の意思として重いものであり、尊重したい」と回答しました。
「町民の意向を尊重するならば、移駐計画を容認する発言を撤回して、国、県に計画中止をもとめてはどうか」と河井氏の質問に、中本町長は「私は『容認』とは言っていない。閣議決定されたものは撤回できないので、国と地域振興について話し合ったほうがよいと言った。議会でも、私の考えに賛成する議員が多かったので、国と話をすすめている」とのべました。
河井氏は「中止を求める署名が60%を超えたことで、町民の計画反対の意向は確定的になった。町長は町民の意思を尊重すると言ったので、これをどのような態度で表すかが問題になってくる。今後の取り組みについては、『会』でよく相談したい」と話していました。