2006年10月22日(日)「しんぶん赤旗」
“はばたけ平和憲法”
医師・医学生が反核の集い
神奈川・横須賀
核戦争に反対し核兵器廃絶を求める医師・医学生のつどいが二十一日、神奈川県横須賀市の湘南短期大学で開かれました。「核戦争に反対する医師の会」が呼びかけたもので、医師、医学生ら百人が参加しました。
毎年開催し、十七回目の今年のテーマは「核の傘はいらない はばたけ平和憲法」。つどいでは広島で被爆三日目に「チンチン電車」を走らせて市民を励ました広島電鉄の女子運転士を記録したドキュメンタリー番組「チンチン電車と女学生」を上映し、製作者の堀川恵子さんが記念講演。横須賀市の「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」共同代表の呉東正彦弁護士が特別講演しました。
堀川さんはドキュメンタリー番組にかかわる中で「若い人にどうしたら見てもらえるか、一方で(視聴率の)数字を犠牲にしても伝えなければならないことをどう伝えるか、そのはざまでたたかいつづけている」と広島を原点に映像製作に取り組む思いを語りました。
呉東さんは、原子力空母母港化の軍事的役割、原子炉事故による放射能災害など環境汚染の危険性について、米国の海軍基地で発生した緊急停止事故の記録などを使って検証。そのうえで、蒲谷亮一市長が「原子力空母ノー」の公約をやぶり「容認」したことを批判、「地方自治法がうたう住民投票で住民の意思を示そうと取り組んでいる」と報告し、全国からの激励、支援を訴えました。
全体集会では松尾洋一郎実行委員長などが主催者あいさつし、非核アジアの実現にむけた運動の強化を呼びかけました。二日目(二十二日)は「憲法を考える〜平和と医師の役割」などの四分科会と米海軍横須賀基地の海上調査行動をします。