2006年10月21日(土)「しんぶん赤旗」

北朝鮮核実験

外交解決で米中一致

六カ国協議の早期再開めざす


「訪朝に意義」 唐氏が語る

 【北京=菊池敏也】中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相、唐家セン国務委員ら首脳は二十日、この日に北京入りしたライス米国務長官と北朝鮮の核問題に関して相次いで会談しました。双方は、核実験強行に至った北朝鮮の核問題を外交手段によって平和的に解決し、六カ国協議を早期に開催することで一致しました。

 このうち、十九日に平壌で金正日総書記と会談した唐氏は、ライス長官に「訪朝は無駄ではなかった」と伝えました。

 長官は「中国の外交努力を称賛する」と述べました。

 中国国営新華社通信によると胡主席は、唐氏訪米(十二日)直後のライス氏訪中について、「重大な国際問題、特に朝鮮半島の核問題について両国が密接に協議することが非常に重要であることを示している」と語りました。

 温首相は「外交・対話を通じた核問題解決以外に選択肢はない」と強調し、六カ国協議再開などに向けて、両国の連携強化を確認しました。

 ライス長官は、これに先立って李肇星外相と会談し、国連安保理の北朝鮮制裁決議の履行を確認しあいました。

 ライス長官は李外相との会談後の記者会見で、北朝鮮の核実験は「重大な挑発」だと改めて非難。李外相は「朝鮮半島の非核化と核問題の平和的解決が共同利益になる」と述べ、六カ国協議の早期再開が必要だと呼び掛けました。


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