2006年10月15日(日)「しんぶん赤旗」

非同盟運動

北朝鮮核実験に「懸念」

核兵器 保有国に廃絶迫る


 【メキシコ市=松島良尚】非同盟運動調整ビューローは十三日、「北朝鮮の核実験に関する非同盟運動の声明」をニューヨークの国連本部で発表しました。

 声明は、「非同盟調整ビューローは、朝鮮半島における核実験によって生じた複雑な事態を認識するとともに、懸念を表明した」とし、核兵器廃絶を含む軍縮にいっそう強力にとりくむ必要性を強調しました。また、当事者に対し、「節度をもって行動し、地域の安全と核実験停止に貢献するよう」呼びかけました。

 声明はさらに、朝鮮半島が非核化されることを望み、六カ国協議のできるだけすみやかな再開を支持すると表明。「長期的な解決策を見いだすため、平和的手段による外交と対話を続けるべきだ」と述べています。

 さらに声明は、核兵器の存在は人類にとって脅威だと指摘、核保有国の核軍縮の歩みが遅く、全面的な核廃絶に向けた進展がないことを憂慮し、二〇〇〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で確認された核兵器廃絶の履行を核保有国に迫っています。

 最後に、軍縮と国際の安全は九月の第十四回非同盟首脳会議で採択された文書で運動の原則、優先課題となっていることを想起しています。

 非同盟参加国は、北朝鮮を含め百十八カ国。議長国はキューバです。


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