2006年10月14日(土)「しんぶん赤旗」

対話通じ解決

中韓首脳会談


 【北京=菊池敏也】中国の胡錦濤国家主席は十三日、北京を訪れた韓国の盧武鉉大統領と会談し、北朝鮮の核問題について「対話を通じ平和的に解決し、朝鮮半島の安定的非核化を目指す」との認識で一致しました。両首脳はまた、北朝鮮の核実験実施表明に対し、国連安全保障理事会が「必要で適切な対応措置」を取ることを支持。北朝鮮が状況を悪化させる行動を中止し、六カ国協議に復帰するよう求めることでも一致しました。

 胡主席は、北朝鮮の核実験に反対する中国の立場を再確認したうえで、「当面の情勢下では、朝鮮半島の非核化の目標を堅持し、核拡散に反対し、対話と交渉により平和解決する大きな方向を堅持すべきだ」と主張。中国は、韓国を含む関係各国との協議を強め、冷静に対応し、六カ国協議を推進したいと述べ、この問題で建設的役割を担う意欲を示しました。

 盧大統領は北朝鮮の核問題の解決における中国の「重要な役割」を評価。朝鮮半島非核化の目標を堅持し、六カ国協議の早期再開のために中国との協議を強化したいと表明しました。

 中国の呉邦国全人代常務委員長、温家宝首相も盧大統領と個別に会談。温首相は、「外交努力を通じて朝鮮半島の核問題を解決することはまだ可能であり、国際社会は自信を失うべきではない」と強調し、六カ国協議の早期再開を求めました。


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