2006年10月12日(木)「しんぶん赤旗」
パトリオット
ミサイル本体、搬入強行
沖縄 抗議の市民を強制排除
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「パトリオットの搬入反対!」「基地強化を許さないぞ!」―。多くの県民が怒りの声をあげるなか、米軍は十一日、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)のミサイル本体を、沖縄県うるま市内の米軍天願桟橋から嘉手納弾薬庫に搬入する作業を強行しました。
午前九時半ごろ、天願桟橋を出発したトレーラー十数台のフロントガラスには英語で「爆発物」の文字。物々しい車列は、民家や商店などが並ぶ県民の生活道路を通り、嘉手納弾薬庫のゲートに次々と入りました。
ミサイル搬入に反対し、桟橋のゲート前で抗議活動を行っていた労組や市民団体のメンバーは、米軍などの要請で動員された県警の機動隊員ら約百五十人によって強制排除されました。
ミサイル本体を積んだ輸送船は九日午前、天願桟橋に接岸しましたが、配備予定の嘉手納基地を抱える嘉手納町、沖縄市、北谷町の首長があらためてパトリオット配備反対を表明していました。十日には、うるま市長も陸揚げの中止を那覇防衛施設局に要請。現地での抗議行動などもあり、丸二日間、作業が中断していた矢先の強行です。
桟橋近くに住む女性(67)は、旧具志川市昆布地域にある天願桟橋の拡張を狙う米軍の土地接収を住民運動で阻止した一九六六年の「昆布の土地闘争」に参加しました。
「親を戦争で殺され、戦争の恐ろしさや愚かさは知っているのでミサイルの配備は絶対に許せない。昔のように県民がみんなが立ち上がって、沖縄からミサイルも基地も撤去させたい」