2006年10月12日(木)「しんぶん赤旗」

攻撃意図ない

米国務長官


 【ワシントン=山崎伸治】ライス米国務長官は十日、米CNNテレビのインタビューで、「米国には北朝鮮を攻撃したり、侵略したりする意図はない」と改めて強調しました。

 北朝鮮が核兵器をイラクのように政権転覆や侵略を受けないことの保証と考えていないか―との質問に、ライス氏は「昨年九月十九日の北朝鮮の核問題についての六カ国協議で調印した共同声明は、米は北朝鮮に対し侵略も攻撃もする意図はないと述べている。それが北朝鮮への保証だ」と語りました。「イラクは特殊だった」とも指摘しました。

 北朝鮮側が米朝の二国間協議を求めていることについては、「影響力のある諸国の圧力に直面したくないからだ」と指摘。一九九〇年代の米朝「枠組み合意」がうまくいかなかったのは、「中国や韓国のような国からの影響力がなく、米国が合意を守れと北朝鮮に迫れなかったからだ」と説明しました。

 ライス氏は、「外交の道は開いている。朝鮮半島の検証可能な非核化という昨年の六カ国協議に戻るなら、北朝鮮にとってあらゆる利益となる」と北朝鮮に六カ国協議への復帰を呼びかけました。


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