2006年10月12日(木)「しんぶん赤旗」

東富士で米軍実弾砲撃演習

白リン弾の土壌調査要請

静岡県民の会


 沖縄米海兵隊が九月に東富士演習場でおこなった実弾砲撃演習(八巡目)について「米軍は東富士に来るな! 出ていけ! 静岡県民の会」は十一日、静岡県にたいし、大量発射された白リン弾による土壌・水質調査実施を要請しました。

 「県民の会」の埋田昇二、大橋定夫両代表は、演習監視結果を報告し「最大の特徴はイラク戦で使用された残虐な白リン弾が三百六十五発(全体の発射弾数千七百九十二発の二割)も撃ち込まれたことだ。その演習場は富士山ろくに住む人たちの水源地になっている」と緊急調査を強く要求しました。

 応対した県企画部国際室の墨岡恵参事は、白リン弾について「発煙弾のこと。着弾後、酸素と結びついて五酸化リンとなり発煙するが、低濃度で危険でないと自衛隊から聞いている」と説明。「イラクで白リン弾が問題となったのは部屋などの中に撃って千度以上の高温になるため。東富士では台地の広い所で撃っている」とのべました。

 埋田氏らは「白リンが猛毒物質であることに変わりはない。少なくとも二トン以上の白リンが飛散したと思われる。県として公正で科学的な調査をするべきだ」とかさねて求めました。

 墨岡氏は地元が調査実施に同意するなら、その意向を尊重する県の立場を説明しました。


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