2006年10月8日(日)「しんぶん赤旗」

核実験予告 「平和へ脅威」

安保理 対北朝鮮で議長声明


 【ワシントン=山崎伸治】国連安全保障理事会は六日午後の公式協議で、北朝鮮外務省の「核実験予告」声明に対して「平和への脅威」だとして実験しないよう求めるとともに、実験を実施するなら、安保理が「国連憲章にもとづく責務に従って行動する」と警告した議長声明を全会一致で採択しました。

 声明は、核実験を実施すれば「国際社会から一致した非難を引き起こす」と強調し、自国の安全保障上の問題について「政治的・外交的努力を通じて平和的・包括的な解決を促進する」よう要求。六カ国協議に「無条件で、すみやかに復帰する」とともに、北朝鮮の核計画放棄などを確認した昨年九月の六カ国協議の共同声明を実行するよう求めました。

 声明案は十月の安保理議長である日本が四日の非公式協議で提示。専門家レベルでの協議を経て、六日午前の非公式協議で合意したもの。

 協議では米国などが、実験が行われた場合、強制的措置に関する国連憲章第七章にもとづく行動をとることを主張したとされますが、採択された声明には盛り込まれませんでした。

 七月の北朝鮮によるミサイル発射のときには、決議の採択まで約二週間かかりましたが、今回は議長声明だったこともあり、安保理として迅速な対応となりました。


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