2006年10月7日(土)「しんぶん赤旗」
第39回 赤旗まつり
軽快なハーモニーで
私も出演します
男声ジャズ・コーラスグループ
タイムファイブ
4日午前 中央舞台
![]() (写真)左から、田井さん、杉江さん、勅使河原さん、野口さん、吉村さん |
声と声の絶妙なバランスから生み出されるハーモニー。静寂に響くその音は、聴く者の心を一瞬でとらえます。
日本のジャズ・コーラスの草分け。赤旗まつりは初出場です。
「ジャズの、軽快でかっこいいハーモニーを味わってください」
持ち歌は、伝統的なジャズナンバーから日本の歌謡曲まで幅広い。「ひょっこりひょうたん島」や、SMAPが歌い有名になった「夜空ノムコウ」もジャズのアレンジで雰囲気は一変します。
「小難しくない。楽しく、聞きやすい。若い人からお年寄りまで楽しめますよ」
結成三十七年。同志社大学軽音楽部の、田井康夫さん、野口鎮雄(しずお)さん、勅使河原(てしがわら)貞昭さん、吉村晴哉(はるや)さん、杉江浩平さんの五人で結成。メンバーは、一度も変わっていません。
あこがれ、目指したのは、アメリカのコーラスグループ「フォー・フレッシュメン」。「とにかく、かっこいい。あれをやりたいってね」
ジャズ・コーラスの魅力は? 「ぴたっとハモったときの快感は、言葉にできない。楽しくて、やめられない」
円熟期に入った今も「発展途上」といいます。「ジャズ・コーラスは、難しく、奥深い。100%満足したことは、まだありません。自分たちを極めたい」
一九八六年には、アメリカで開かれた「モンタレー・ジャズフェスティバル」に日本人ボーカルとして初出演。なかでも、アカペラ(無伴奏)で歌った「恋した時に」は、万雷の拍手を浴びました。二〇〇一年にスイングジャーナル誌人気投票コーラス部門で十八年連続、通算二十一回目の第一位を獲得しました。
これまで歌ったCMソングは千曲を超えます。代表作は、ウイスキーやスポーツメーカーなど。「えっ、この曲も」というものばかりです。今回の赤旗まつりでは、CM曲紹介もおこないます。
四年前に開催した赤旗まつり中央舞台の写真を見て、「お客さん、こんなにいるんですか!」と目を丸くする五人。「雨が降っても動きませんよ」と聞いて、「すごく楽しみ。やるぞーっという気持ち」。
曲目はただいま選定中です。来場者へのメッセージを―。
「野外の開放感のなか、お客さんと一緒に楽しみたい。タイムファイブの魅力をすべてお見せします」
文 芦川章子
写真 橋爪拓治


