2006年10月6日(金)「しんぶん赤旗」

北朝鮮の核実験声明

安保理が公式協議

日本が議長声明案を提示


 【ニューヨーク=山崎伸治】国連安全保障理事会は四日の会合で北朝鮮の「核実験実施」声明について公式に協議しました。席上、日本が声明に懸念を表明することなどを内容とする安保理議長声明案を各国に提示しました。


 十月の安保理議長を務める日本の大島賢三国連大使は協議終了後、記者団に対し、「各国がいずれも北朝鮮の声明に懸念を表明した」と説明しました。

 同大使によると、議長声明案は、(1)実験の実施が地域のみならず国際社会の平和と安全に脅威となることを明記する(2)北朝鮮に対し、最大限の自制を求める(3)六カ国協議への復帰を再度求める(4)国際社会の要求を重視しないことにはいろいろな結果が伴うことを指摘する―ものです。

 同案について同日午後、専門家レベルによる協議が開かれるといいます。

 米国のボルトン国連大使は「現段階で(安保理間に)相違があると思う」と指摘。専門家レベルの協議で「北朝鮮を擁護する国々」の出方をうかがいたいと述べました。北朝鮮との二国間協議には、六カ国協議のなかで応じると述べました。

 中国の王光亜国連大使は「安保理は一致している」と述べ、ボルトン氏のいう「北朝鮮を擁護する国々」が「どこを指しているのかわからないが、この世界では、悪行をだれも擁護はしない」と強調。「安保理は行動する必要がある」とする一方、問題解決には「六カ国協議が最良の道筋だ」とも述べました。


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