2006年10月6日(金)「しんぶん赤旗」
第39回 赤旗まつり
会場と一体になって
私も出演します
うたごえ合唱団
5日午前 中央舞台
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今年も、広い中央舞台が全国から集まった合唱団員でいっぱいになるでしょう。赤旗まつり恒例のうたごえ合唱団です。
うたごえ運動は再来年、六十周年を迎えます。戦後、人々の生活やたたかいのなかで歌いつがれ、今また世界の音楽とも結びつき、新たな発展をめざしています。各地で「憲法九条を守りたい」「教育基本法の改悪を許すな」の思いから、うたごえの輪がひろがっています。
今年は初めて北陸(福井県)で「日本のうたごえ祭典」(十一月三日―五日)を開きます。赤旗まつりと同じ日程ですが、どちらも成功させようと準備を急いでいます。
日本のうたごえ全国協議会の小澤久事務局長は、「歴史の流れを逆戻りさせる動きが強まっているときだからこそ、うたごえの出番です。三日目の中央舞台には二百人の大合唱を響かせたい」と話します。
オープニングは勇壮な和太鼓と、若さあふれるロックソーランの踊り。会場と一体となって歌うのは唱歌「紅葉(もみじ)」。松平晃さんのトランペット、若手ボーカリスト形岡七恵さんがリードします。
シベリウスの交響詩「フィンランディア」の一節に、小学校の卒業式で歌える歌をと林光さんが作詞・編曲した「希望の歌」、そして「人間の歌」(山ノ木竹志作詞・作曲)が流れるころ、会場全体は人間の優しさと誇りに包まれ、たたかう仲間へのかぎりない連帯が強まることでしょう。
子どもたちを二度と戦場に送らないと、各地で歌いつがれている「子どもを守るうた」(上野博子作詞、荒木栄作曲)、さらにステージ最後の「ねがい」は一人でも多くの方に歌ってほしいとよびかけているものです。
“赤旗まつりで一緒に歌いませんか”という「赤旗」記事を見て、すぐに応募した埼玉県川島町の女性(59)は、「中央舞台で歌えるなんて、夢のようです。三十数年来のあこがれでした」と話します。退職金で買ったばかりのピアノに向かい、練習にも余念がありません。「歌は大好き。一人で歌っても楽しいし、みんなで一緒に歌っても楽しい。聞いてる人に喜んでもらえれば、さらに楽しい」と語ります。
東京都日野市の女性(60)は、「受け身でなく積極的に参加してみたい」と、夫を誘って中央舞台に上がります。日野市民九条の会の発会式でみんなと歌った「ねがい」をしっかり覚えたいと思いました。「憲法を守る力になる歌だと思ったからです」
広島の中学生が四番までつくった「ねがい」は、二十七カ国、三十一の言語に訳されています。「あなたの五番をつくってください」とのよびかけに、世界中から歌詞がよせられ、五百八十二番(九月末現在)になっています。斎藤統美
一緒に歌いましょう
赤旗まつりで一緒に歌いたい方は、日本のうたごえ全国協議会03(3200)0106まで連絡を。