2006年10月5日(木)「しんぶん赤旗」

国連に827首長の署名

原水協提出 核兵器の廃絶を


 【ニューヨーク=山崎伸治】日本原水協(原水爆禁止日本協議会)の二〇〇六年国連要請・平和運動交流団は三日、ニューヨークの国連本部で、国連総会第一委員会のモナ・ジュール議長(ノルウェー)に、自治体首長八百二十七人分の国際署名「すみやかな核兵器の廃絶のために」を手渡しました。

 広島で被爆した日本原水協の沢田昭二代表理事、長崎で被爆した長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄会長、日本原水協の高草木博事務局長が署名を携えて登壇。高草木氏が「第六十一回国連総会が、核兵器全面禁止条約の締結で合意し、その交渉を開始するよう求めます」と述べました。

 署名を受け取ったジュール議長は「たくさんの署名に感銘を受けました。第一委員会の議長として核兵器廃絶に向け、核不拡散条約(NPT)第六条(核軍縮)の遂行を促したい。八百二十七人の首長が署名したことは、地域で核軍縮への自覚を呼び起こすものです」と述べました。

 署名の提出には、軍縮問題の非政府組織(NGO)代表らも駆けつけ、要請団を歓迎、激励しました。

 要請団はこの日、第一委員会を傍聴。新アジェンダ連合に参加するスウェーデンのリデン国連大使、ブラジルのガルバン参事官とそれぞれの国連代表部で懇談しました。国連の田中信明事務次長(軍縮問題担当)にも会い、国連で核兵器禁止に向けた議論を強めるよう要請しました。


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