2006年10月4日(水)「しんぶん赤旗」

第39回赤旗まつり

私も出演します

“熟成”のコーラスを

歌手 デューク・エイセス&しゅうさえこ

5日午後 中央舞台


写真

(写真)左から飯野さん、吉田さん、しゅうさん、谷さん、槙野さん

 「前回、出演したときのことですか? 覚えてますよ。天気がすごくよくってね」

 「ものすごい活気があって、お客さんの笑顔がはじけてた。子どもたちもたくさんいて楽しそうだったなあ」

 「不破さんが、楽屋にあいさつに来てくれたよね」

 前回の出演とは、一九九一年のこと。十五年も前のことをはっきり覚えていました。

 今回も最終日(五日)の中央舞台でトリを飾ります。コーラスが大好きでハーモニーを奏でることが最高の喜びという四人、谷道夫さん(バリトン)、吉田一彦さん(セカンド・テナー)、槇野義孝さん(ベース)、飯野知彦さん(トップ・テナー)。歌っているうちに気がつくと結成五十一周年。

 黒人霊歌を歌うコーラスグループとして注目を浴び、その後、日本各地を旅人の目でとらえて歌にした「にほんのうた」シリーズを手がけました。

 ♪京都 大原 三千院…としっとり歌いあげる「女ひとり」。お馴染み「いい湯だな」はドリフターズのものではなく、もとはデューク・エイセスの歌。世代を超えて定着した歌がいくつもあります。

 美しいハーモニーを聴くのは、うっとりと心地よいもの。歌っているみなさん自身も、やはり気持ちよいものですか?

 「いえいえ、これがなかなか大変なのです」。会場の雰囲気、バックの演奏などを気にしつつ、自分たちのハーモニーが、お客さんにどう伝わっているのか、常に確かめながら歌っているといいます。

 「よくコーラスはお酒に例えられます。練習を積んで“穣々熟成”させなければ、練り上げられたコーラスはできません。この五十年余、ほんとうに練習だけは、よくやってきました」

 赤旗まつりで、どんな曲を歌うのか、いま選曲中です。なにしろレパートリーは、ジャズやポップスから童謡まで千六百曲近くあります。

 今回は、NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」の十四代目、歌のおねえさん(八一年〜八三年)、しゅうさえこさんが一緒です。

 この五人にかかれば、普段から耳なれた曲も一流のアレンジでイメージ一新。違う曲のように生まれ変わります。どんな風になるか、それは舞台を見てのお楽しみ。

 リーダーの谷さんからみなさんへ。「五十一年の積み重ねを十分に感じていただきたいと、私たちも張り切っています。人間の声の魅力と、心地よい音楽をたっぷりと楽しんでください」

 那須絹江


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