2006年10月2日(月)「しんぶん赤旗」

安倍新政権 海外の目

靖国問題 決着の勇気を

シンガポール紙

　【ハノイ＝鈴木勝比古】シンガポール紙ストレーツ・タイムズ九月二十九日付（電子版）は編集局の論評を掲載し、安倍首相が中国や韓国との関係改善を実現するには靖国問題に決着をつけるべきだと指摘しました。

　論評は、「安倍は明確な靖国問題で疑問の余地を残してはならない。もし彼が神社参拝を選べば、日本の指導者や天皇が過去に示した悲しみと後悔の表現は取り消されてしまう。小泉が鼻であざけったあとに北東アジアを包んだ冷気は長くとどまることになろう」と述べています。

　「安倍は問題を故意にあいまいにし、『非公式な訪問』を考えていると伝えられる」とし、「安全保障と経済協力の時代を新たに切り開こうと望むなら、靖国を永遠に方程式からはずす勇気を示さなければならない」と強調しています。