2006年9月30日(土)「しんぶん赤旗」

教育基本法の改悪阻止へ

“生徒を大切にしたい”

全教が国会要請行動


 全教(全日本教職員組合)や教育基本法全国ネットワークなど四団体は二十九日、「教育基本法改悪法案を許さない」と国会前行動をおこない、国会議員要請をくり広げました。


 横断幕やのぼり旗を手に、全国から集まった約百五十人は、安倍首相が同日の所信表明演説で「教育の目的は、志ある国民を育て、品格ある国家、社会をつくること」とし、法案の早期成立を強調したことを批判。「たたかいを広げ、政権の出ばなをくじこう」と決意を語り合いました。

 和歌山市から参加した男性(45)は、「安倍氏が教基法改悪を改めて表明したのを聞き、どうしても負けられないという思いを強くしました。私の市でも教基法を守る連絡会が今月結成されました。宣伝や対話をもっと強めていきたい」と語ります。

 千葉県柏市の退職教員(67)は、「昨日も駅頭に五十人が出て宣伝してきたところです。児童・生徒一人ひとりを大切にしようと、私たちは教基法の精神で接してきた。どうしても変えさせない」と話しました。

 主催団体の子ども全国センターの三上満代表委員は、安倍首相が、学校同士を競わせるために外部評価を導入するなどと所信表明したことにふれ、「安倍氏の『教育再生』は競争に打ち勝つことだけに興味を持つ子どもをつくりだす」と指摘しました。

 教組共闘連絡会に参加する福井高教組の山内智弘書記長は、同県鯖江市で共同が広がり、市議会で徹底審議を求める意見書が採択されたことを紹介しました。

 行動には、日本共産党の井上哲士参院議員が激励に駆けつけました。


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