2006年9月25日(月)「しんぶん赤旗」
米海兵隊
イラクから次々帰還
沖縄での訓練の成果誇る
沖縄に駐留する米海兵隊の機関紙「オキナワ・マリーン」が、イラクに展開していた部隊が次々と沖縄に帰還していることを報じています。
十五日号の同紙によると、イラクに約七カ月間展開していた第三輸送支援大隊約百十一人が七日、沖縄へ帰還しました。同部隊は、牧港補給基地(浦添市)に司令部を置く、後方支援担当の第三海兵兵たん群に所属する部隊です。
同部隊は、イラクで輸送部隊の護衛にあたっていました。輸送部隊の前方を偵察し、道路などに仕掛けられている爆弾の捜索をしていました。
同紙は、こうした「危険な任務」を果たすことができた理由について「(沖縄で)展開前の激しい訓練をおこなったからだ」と解説している米海兵隊の下士官の言葉を紹介。沖縄の米軍基地が、米軍によるイラクの軍事支配に直結していることを改めて示すものです。
また二十二日号の同紙によると、第九工兵支援大隊など約三百人が十七日、七カ月の任務を終え、沖縄のキャンプ・ハンセン(金武町など)に帰還しました。同部隊も、第三海兵兵たん群に所属しています。
八月下旬に交代部隊約三百五十人以上が沖縄からイラクに送り込まれており、その入れ代わりで帰還したものです。
帰還した部隊はイラクで、路上に仕掛けられた爆弾の捜索や監視所・前線指揮所の建設などを実施。十五日号の同紙は、同部隊の二等軍曹がイラクのアンバル州で処理をしていた爆弾が爆発を起こし、死亡したことを伝えています。