2006年9月18日(月)「しんぶん赤旗」
核兵器完全廃絶を「目的」に盛り込む
非同盟首脳会議
【ハバナ=松島良尚】第十四回非同盟首脳会議が十六日に採択した「現在の国際情勢における非同盟運動の目的、原則、役割に関する宣言」は、期限を決めた核兵器の完全廃絶と新たな非核地帯の設立を盛り込んでいます。高官会合以降の論議で強化あるいは新たに加えられた部分です。
「宣言」は、非同盟運動の目的の一つとして、「核兵器の開発、生産、取得、実験、貯蔵、移動、使用または使用の威嚇を禁止し、核兵器の解体を準備し、明確な期限の枠内で核兵器を完全廃絶する段階的プログラムについての合意づくりにとりくむ」としています。
高官会合に提案された段階では、「核軍縮の達成」「全面完全軍縮」を課題とするにとどまっていました。
また、目的の一つとされた「新たな非核地帯の設立」は、高官会合段階の「案」にはなかったもので、新たに加えられて首脳会議に提案されました。「非核地帯の設立は、世界の軍縮と核不拡散にむけた積極的なステップ、重要な手段」と位置づけています。
最終文書は、「核保有国が、核兵器完全廃絶を達成するという二〇〇〇年の(核不拡散条約再検討会議の)『明確な約束』を遂行する必要性」と「そのための交渉を遅滞なく開始することの緊急の必要性」を強調しています。