2006年9月16日(土)「しんぶん赤旗」

シュレッダー7機種 指切断の危険

家庭向けをテスト

国民生活センター


 乳幼児の指が切断される事故が相次いでいるシュレッダーについて国民生活センターは十五日、テストした十六機種中七機種で指を切断する危険性があると発表しました。

 テストしたのは、家庭で使われる可能性がある床置きタイプ十三機種、テーブルや机などに置いて使うポータブルタイプ三機種。三歳未満に相当する乳幼児の模擬指(ゴム片・厚さ五ミリ、長さ四十四ミリ)が細断する紙とともに投入口に挿入したところ、七機種で模擬指が切断されました。四機種は投入口から引き込まれたものの細断部までは届きませんでした。

 紙を引き込む力はポータブルタイプの二機種を除いて十―四十キログラム重と強く、乳幼児がA4上質紙五枚をつかんだまま投入口に指が入った場合には、そのまま引き込まれる可能性があります。

 投入口がかんたんに変形して広がり、模擬指がひきこまれたものもありました。

 床置きタイプの高さは三十二センチから六十三センチで、投入口に乳幼児の手が容易に届いてしまう高さでした。

 同センターは、テスト結果を受けて、乳幼児の指が入らない安全構造や指が入りそうになった時に自動で停止する機構などの安全対策をとるように業界に要望しました。


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