2006年9月10日(日)「しんぶん赤旗」

第39回赤旗まつり

赤旗まつりの魅力

奥原紀晴実行委員長(赤旗編集局長)に聞く

緑の会場でお会いしましょう


 第三十九回赤旗まつり(十一月三―五日、東京・江東区「夢の島公園」)まであと二カ月を切りました。四年ぶりの開催となる今回のまつりの魅力と特徴について、奥原紀晴実行委員長(赤旗編集局長)に聞きました。


主役は参加者

 ――準備が急ピッチで進んでいますね。

 第三十九回「赤旗まつり」は昨年十月に開かれる予定でしたが、突然の解散・総選挙で中止となり、今回の開催は四年ぶりとなります。各方面からたいへん待ち遠しいと、大きな期待が寄せられています。

 赤旗まつりは、日本の数ある祭りのなかでも、参加者自身が主役となる新しいまつりで、参加すれば元気になり、楽しさあふれるまつりとして定評があります。

 会場は、「夢の島公園」と隣接する江東区・陸上競技場も使う広大な緑のひろばです。二〇〇二年の前回は三日間を通じて全国から二十万人の人たちが集まりましたが、規模のうえでも日本有数のまつりです。

 内容は、政治問題から、文化・芸能プログラム、全国物産模擬店などのショッピングまで多彩で、子どもから若者、お年寄りまで、みなさんに心から楽しんでいただけるまつりです。

一緒に考える

 ――ことしのまつりの特徴は。

 赤旗まつりの伝統の一つは、そのときどきの世界と日本の焦点になっている問題について、国民の理性と良識のメッセージを発信し、それにもとづいて参加者が交流する場となってきたことです。

 今回は、小泉首相後の政権が発足して、国会も開かれているという時期に行われます。ポスト小泉の最有力候補とされている人は、政権公約の冒頭で、新しい憲法を制定するといい、教育基本法改定を次期国会でやると宣言している政治家です。国民に福祉切り捨てと負担増をもたらした小泉政治の「構造改革」についても「改革の炎を燃やしつづける」と小泉路線の継承をいっています。

 こういう情勢のもとで開かれるまつりは、国民の立場からこの現状を打開する道はどこにあるか、なにが真の改革なのか―。参加者のみなさんといっしょに考え、語りあう機会となります。

 今回、政治プログラムは、中央舞台での志位和夫委員長の記念演説をはじめ、市田忠義書記局長の対談、スポーツ文化館メインアリーナでの不破哲三社会科学研究所所長の「科学の目」講座を準備しています。また、徹底討論「憲法9条と世界・日本」、「くらしと仕事が壊れる―日本の経済・社会を考える」、「改悪反対! がんばれ教育基本法」、シンポジウム「米軍基地強化ノー 広がる国民のたたかい」などが開かれます。

 これらは、いずれも秋のたたかいや運動を大きく盛り上げるものとなるでしょう。

 日本共産党は、来年の二つの大きな選挙―いっせい地方選挙と参院選で本格的な前進の道を開こうと、あらゆる面でとりくんでいますが、今回のまつりが新しい前進の跳躍台となる、そういう場としていきたいと思っています。

多彩な行事で

 ――文化プログラムなど多彩な催しものを企画していますね。

 今回も、多彩な分野から第一級のアーティストのみなさんが出演します。韓国からはコーラスグループ「サム・トゥッ・ソリ」が初めて参加します。国内でもロックバンド「ソウル・フラワー・ユニオン」、サルサバンド「グルーポチェベレ」、ソプラノ歌手の半田美和子さんや若手実力派歌手の普天間かおりさん、若手浪曲師の国本武春さん、津軽三味線の高橋竹童さんなど、ほんとに多彩な顔ぶれです。柳家小三治さんらが出演する青空寄席も赤旗まつりの名物です。

 広い会場をいっぱい使って、さまざまな催し物があります。若者の広場、子どもの広場、スポーツの広場もあります。日本共産党が丸ごとわかる日本共産党展をはじめ、いろいろな展示コーナーもあります。憲法改悪反対や消費税反対、基地強化反対などの交流の広場もあります。

 記者は語る「しんぶん赤旗の魅力」は、人気を博している企画で、第一線の記者が取材体験や紙面づくりのとっておきの話をリポートします。

 故郷の味を満喫できる食事の広場、四十七都道府県の物産がそろう全国物産模擬店、大バザール、大書籍市は、まつりならではの売り物の一つです。新鮮・安全・安心の産直コーナーも人気です。恒例の囲碁・将棋・野だて・似顔絵コーナーもあります。

バリアフリー

 ――最後に読者への呼びかけを。

 今回、バリアフリーに心をくだき、車いすでも会場内を移動できる道路も確保しました。会場への交通も便利になり、りんかい線という新しい交通手段もでき、どこからでも乗り換え回数が少なく参加しやすくなりました。

 実行委員会として、あらゆる準備を急ピッチで進めていますが、ぜひ、今回のまつりを秋の計画にしっかり位置づけていただき、友人・知人はじめ、たくさんの方に「いっしょに参加しませんか」と声をかけていただきたいと思います。

 みなさん、緑の赤旗まつりの会場でお会いしましょう。

図

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp