2006年9月7日(木)「しんぶん赤旗」

看護師・医師が足りません

大幅増員へ交流集会

日本医労連 「国民の共感ある」


 日本医労連(日本医療労働組合連合会)の増員闘争推進・看護要求実現全国交流集会が六日、静岡県伊東市で始まりました。二日間の日程。

 田中千恵子委員長は主催者あいさつで、四万人の実態調査や全都道府県でのナースウエーブ行動などで情勢を切り開き、看護師・医師不足が国民的課題として浮き彫りにされてきたと報告しました。「安全・安心の医療の実現のためにも、看護師・医師の増員が必要との運動は、国民の大きな共感と支持を得ている」とのべ、十月二十七日の東京・日比谷野外音楽堂での中央集会の成功、増員署名目標(百万人)の早期達成などをよびかけました。

 西川活夫書記長が基調報告し、夜勤制限・改善、長時間労働や成果主義賃金を許さないたたかいを提起しました。

 井上久看護闘争委員会事務局長は、「確保法・基本指針の実効ある改正を求める要求(素案)」を提案。今春の看護配置基準改定による労働条件改悪を許さないとりくみをのべました。

 広島県医労連の代表は、看護師などの大幅増員を最重点課題としてきた活動を報告。「二月に病院キャラバン行動を初めて実施。医療改悪阻止と増員の二つの署名を持って二十二の病院を訪問し、十五の病院で院長、事務長と懇談できた。五月は十年ぶりの白衣の宣伝・パレード行動をした」と話しました。

 「安全・安心の医療を提供するためには、要求をきちんと出し、理事会に職場の実態を訴えることが大事と団体交渉。秋に九人、春に十人の増員をかちとった」(盛岡医療生協労組)、「二〇〇〇年十一月に宮城県移行教育センターを発足。准看護師を対象に放送大学受講や集団学習をすすめてきた」(宮城県医労連)などの活動が報告・交流されました。


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