2006年9月6日(水)「しんぶん赤旗」

人民進歩党が55%得票

ガイアナ 政権基盤を強化


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 【メキシコ市=松島良尚】南米大陸北部に位置するガイアナからの報道によると、先月二十八日の同国総選挙で与党が第一党を維持したことから自動的に次期大統領に当選したことになるバラト・ジャグデオ現大統領(42)は二日の大統領宣誓式で、人種間の対立を乗り越え、団結しようと呼びかけました。

 与党・人民進歩党(PPP)は得票率55%で前回比二議席増の三十六議席(定数六五、一院制)を獲得し、一九九二年以来の第一党の座を強化しました。

 野党の人民民族会議(PNC)は34%の得票率で二十二議席(前回比五議席減)にとどまりました。

 同国では国会第一党が大統領を指名します。PPPはジャグデオ大統領を候補にしていました。

 ガイアナではインド系住民とアフリカ系住民が歴史的に対立してきました。PPPはインド系、PNCはアフリカ系といわれますが、実際にはPNCが人種対立をあおっているふしもあるといわれます。選挙のたびに暴力事件が生じていましたが、今回は平和的に推移しました。

 ジャグデオ大統領は宣誓式で、「国会での協力の枠組みについて野党と論議していきたい」と述べました。治安、麻薬問題が次期政権の重要課題だといわれます。

 PPPは、民主主義と社会発展を擁護する外交政策を掲げています。ガイアナは米国の横暴に対抗する南米共同体、カリブ共同体の中で積極的な活動を進めてきました。

 PPPは科学的社会主義をかかげ、政治的民主主義、混合経済、人種間の平等などをともなう「民族民主国家」の確立をめざしています。


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