2006年9月6日(水)「しんぶん赤旗」
アヘン生産が急増
作付面積は昨年比59%増
アフガン
【ニューデリー=豊田栄光】アフガニスタンでアヘンの生産が急増しています。国連薬物・犯罪事務所(UNODC)が二日発表した報告書によると、今年の作付面積は昨年より59%アップの十六万五千ヘクタール。生産量も約一・五倍の六千百トンに達しました。六千百トンは世界総生産量の92%に上ります。
UNODCは「これは驚くべき数字で、アフガンがどんどん麻薬漬けになっている」と警鐘を鳴らし、「(米国など)有志連合による政治的、軍事的、経済的投資は、麻薬生産(抑制)では目に見える効果をあげていない」と指摘しています。
また、「アフガン産アヘンが西アジアにおける反政府活動や国際マフィアの資金源となり、毎年十万人の死者をだす要因となっている」とも述べ、アヘン生産の取り締まり強化を求めています。
旧タリバン政権残存勢力は今年に入り、アフガン駐留の米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍へ大攻勢を仕掛けています。アヘンがその資金源となっているとみられています。
報告書によると、アフガンの三十四州のうち六州ではアヘンの生産に規制がありません。タリバン勢力が強い影響力を持つヘルマンド州やカンダハル州など南部での生産量(〇五年)は全体の四割を超えています。
タリバン政権が崩壊した〇一年は作付面積、生産量ともに大幅に減少しました。しかし、その後も一時、一キロあたり五百七十六ドル(〇三年一月)の値段がつくなど、アフガン産アヘンは闇市場で数多く取引されているのが実態です。
今年四月は、一キロ百四十六ドル(約一万七千円)で、生産量増加にともない安値になっているとみられます。
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