2006年9月4日(月)「しんぶん赤旗」
関西ナースフォーラム開催
3交代きつい/十分な看護できぬ
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平均在院日数の急速な短縮やベッド稼働率の上昇などにより超過密労働を強いられ、看護師の退職が急増するなか三日、「関西ナースフォーラムinきょうと」が京都市中京区で開かれ、近畿の各府県から百九十七人が参加しました。主催は、京都医労連や京都自治労連医療部会、京都民医連、京大職組病院支部、関西看護をよくする会が今年一月に看護師増員を、の一点で発足させた「ひろがれ看護のこころKyoto連絡会」です。
フォーラムでは、兵庫県立大学看護学部の勝原裕美子助教授が講演。貧困と格差を拡大させ、保険会社が病院を統合させ、患者を奪いあうアメリカの医療現場の実態を告発しながら、看護師が誇りをもって患者に接する大切さを語りました。
参加者が取り組みを発言。京都医労連は、看護職員の87・1%が「この三年間にミスやニアミスを起こしたことがある」と回答し、「十分な看護を提供している」と回答したのはわずか5・7%だったアンケートを報告しました。
参加者は、「看護師増員、オッケーオッケー」と訴えながらパレード。看護師三年目の女性(24)=大阪市=は、「三交代できついし、給料も見合っていない。辞めていく人もいて切実です。でも、患者のみなさんが元気になって退院していくときがうれしい。自分たちでこの状況を変えていかなければならないので頑張っていきたい」と話していました。