2006年9月4日(月)「しんぶん赤旗」

中央アジア 非核地帯へ

世界6番目 110カ国以上に拡大


 ロシアのメディアなどが三日までに報じたところによれば、中央アジア五カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)が域内での核兵器の生産、取得、保有などを禁じる中央アジア非核地帯条約の調印式が八日、旧ソ連の核実験場だったカザフスタンのセミパラチンスクで実施されます。

 これまでに南極、カリブ海・中南米、南太平洋・オーストラリア、東南アジア、アフリカ(条約は未発効)の五地域が非核地帯となっており、中央アジアは六番目の非核地帯となります。全体で世界の百十カ国以上が非核地帯に含まれることになります。

 条約に付随する議定書は、米中英仏ロの核保有五カ国が中央アジア各国に対して安全保障と核兵器不使用を保証することになっています。しかし、域内へのロシアの核兵器持ち込みなどをめぐり議論があり、議定書の調印は先送りされるもようです。

 中央アジア非核地帯設立は一九九三年の国連総会で提案され、域内五カ国は昨年二月に非核地帯設立条約の案文で合意していました。


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